岡山名物 祭り寿司の由来に2つあり。
1つは具材を酢飯の下に隠し、質素であることを伝えるため。
1つは質素倹約を奨励され、酢飯の上なら豪華にしても一菜だと言うため。
いずれも庶民の知恵が盛り込まれた郷土料理であることに違いない。
岡山祭り寿司とは、海老・いか・穴子・たこ・酢でしめた鰆・ままかりなどの海の幸を
椎茸・蓮根などの野菜を使い、錦糸たまごを散らした色鮮やかな寿司のこと。
お祭りや、お祝い事の際に作られる岡山名物。
エピソード1
1つは具材を酢飯の下に隠し、質素であることを伝えるため。
本来は具が底に敷き詰めてあり、酢飯だけが見える状態だった。
で、食べるときにひっくり返していた。
なぜ、こんな面倒くさいことをするのかというと、当時は贅沢が禁止されていたからです。
殿様や侍に対して、「庶民は祭りのときも質素な生活をしてますよ」アピールをして、
殿様や侍が去ったあとに、ひっくり返してたくさんの具がのった寿司を食べたという。
エピソード2
1つは質素倹約を奨励され、酢飯の上なら豪華にしても一菜だと言うため。
備前岡山の藩主である池田光政は、質素倹約を奨励した。
その時「寿司と甘酒の他は一汁一菜とする」というお触れを出した。
「それなら、寿司の上に美味い物をぎょうさんのせよう、それでも一菜だ」と
町人が魚や野菜を寿司飯に混ぜ込み、これに汁を添えて体裁は一汁一菜としたという。
どちらが正しいのかわからないけど、どちらも庶民の知恵が詰まったエピソードであることに違いはない。
ちなみに、岡山の祭り寿司に入っていて、岡山の名物でもある「ままかり」
ままかりの由来について
「この魚があまりにも美味いので、飯(まま)が足りなくなり、隣の家に借りにいかねばならないほどだ」
という由来から。ままかりの正式名称は「サッパ」というらしいです。
この「サッパ」の由来は三崎地方の漁夫が「コノシロよりサッパリしているから」かららしいです。
祭り寿司を食べた後、後楽園を散歩。
少し早い紅葉を感じました。