裁量労働制の罠。
最近、裁量労働制の企業が増えているらしい。
労働時間と成果・業績が必ずしも連動しない職種において適用されることが多いとのこと。
しかし、時間外労働手当て(残業代)の支給を逃れ、人件費削減を図る企業側のエゴが隠されていることも。
そもそも裁量労働制とは何か。
ざっくりいうと
業務遂行の手段や方法、時間配分等を大幅に労働者の裁量にゆだねるが、
かかった時間などは関係なく、決まった金額で期日までに完成しておいてという働き方。
ざっくり過ぎているけど、勤務時間労働制と裁量労働制の比較をすると。
基本給がA社19万、裁量労働制のB 社20万とする。
残業20時間で時間単価が1000円とする。
裁量労働制で20時間を含む場合
A社は19万と2万で21万円
B社は20万円
ボーナス2ヶ月だと
A社は19×2で38万円
B社は(20-2)×2で36万円
意外に気が付いていなかった盲点でした。
初任給が高いだけで判断していると、こんな罠に引っかかってしまうんですね。
うちは裁量労働制ではないから、みなし残業の恐ろしさは味わっていないけど。
フレックスというか、裁量労働制の場合は、
短時間というか、みなし残業の時間内でやり切れれば従業員も得するんだけど
一般的には、みなし残業で終わることなんかないと言われる。
そうなると、今回のB社の基本給は18万円で2万円が残業代なわけで。
残業時間が40時間だったりすると、時間当たり500円になるわけだ。
そう考えると、A社の残業代は時間当たり1000円なわけで2倍も変わってくる。
これは極端な話だけど、残業の時間単価もボーナスも大いに違ってくるわけ。
給料のことだけだけど、裁量労働制の場合は、経営者の罠が隠れている場合もあるから要注意。