きっかけは、業務の文言からだった。
「メンバー」なのか「メンバ」なのか。
「ユーザー」なのか「ユーザ」なのか。
自分がIT業界に足を突っ込んだころ、
もっと昔…大学の講義、高校時代の情報の時間には、ブラウザ、コンピュータ、プリンタ、フォルダ、ユーザ…
と学んだ。そこに長音「ー」はなかった。
Windows Vistaは、フォルダを作ると「新しいフォルダ」ができる。
そして、「コンピュータ」。アイコンの名前は「コンピュータ」だった。
それが、Windows 7になると、フォルダを作ると「新しいフォルダー」ができる。
さらに、「コンピューター」。アイコンの名前は「コンピューター」だった。
最近は、長音表記が当たり前なのか。
いま、ナウでヤングな流行りは長音付きであった。
【参考】
windows7で質問です 新規フォルダの作成が新しいフォルダーになりますが、vistaの… – Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1332624523
マイクロソフト製品ならびにサービスにおける外来語カタカナ用語末尾の長音表記の変更について
~ 新しい長音表記ルールに順次移行 ~
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3491
外来語カタカナ用語末尾の長音表記について、
今後の製品やサービスの開発において国語審議会の報告を基に告示された
1991年6月28日の内閣告示第二号をベースにしたルールへ原則準拠する方針を決定しました。
今後、弊社製品ならびにサービスの将来のバージョンにおいて、この長音表記ルールに順次移行することを発表します。
長音表記ルールに順次移行、マジか!
これまでマイクロソフトでは、外来語カタカナ用語末尾の長音処理に関しては、
JIS 用語や学術用語に規定されていない用語について、
「2音の用語は長音符号を付け、3音以上の用語の場合は(長音符号を)省くことを “原則” とする」
主旨の規定に則した表記ルールを採用していました。
しかしながら、コンピューターの普及が進み、技術進歩とともに過去のハードウェアおよびソフトウェアの制約が解消されつつある現状を受け、
今後は、より自然な発音に近い表記を採用します。
過去のハードウェアおよびソフトウェアの制約…ってのは、過去は1文字でも少なくしてメモリを減らそうとしていた努力のこと。
長音表記ルールは、国語審議会の報告を基に告示された1991年の内閣告示第二号をベースにしたものです。
このルールでは、英語由来のカタカナ用語において、言語の末尾が–er、-or、-ar などで終わる場合に長音表記を付けることを推奨しています。
既に、新聞や放送は概ねこの『外来語の表記』に準拠し、長音符号を付けることを原則としています。
言語の末尾が–er、-or、-ar などで終わる場合に長音表記を付けることを推奨。なるほど。
ただし、慣用により音引きを省略する例外も認められており、
例外対応については、マイクロソフト日本語スタイルガイドhttp://www.microsoft.com/language/ja/jp/download.mspx に記します。
物事によくある例外。
ルール変更の理由とメリット
- コンピューターが広範に普及するにつれ、末尾の長音を省略する傾向の強い工業系、自然科学系の表記に対するユーザーの違和感が増大しています。市場のニーズとして、より発音に近い表記が求められています。
- ハード/ソフト上の制約が技術進歩とともに解消され、より自然な表記が可能になってきています。
- 読み上げソフト等、アクセシビリティ向上においても自然な発音が求められており、これが可能となります。
- 採用ルールは新聞・雑誌やTVで原則とされているほか、同業界内の多くのメーカーで採用されており、ユーザーフレンドリーです。
1991年6月28日の内閣告示第二号をベースにしたルールをMicrosoftが適用したのが2008年っていうのもどうかと。
まあ、これからは、長音で表現してもいい。っていうか、
長音で表現すべきなのかも。
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