やなせたかし氏の訃報を聞いた。
こういう話を思い出した。
アンパンマンのすごいところは罪を憎んで人を憎まないところ。
『またイタズラしたな。許さないぞ』
バイキンマンと言う人格ではなく、イタズラと言う行為を許さないと言うところ。
やなせ たかし(本名:柳瀬 嵩〉
日本の漫画家、絵本作家、詩人、元陸軍軍人。有限会社やなせスタジオ社長。高知県出身(詳細は後述)。
『アンパンマン』の生みの親。
初代「アンパンマン」は、1969年『PHP』に連載された童話『十二の真珠』の一話「アンパンマン」に登場。
小太りの男がお腹をすかせた子どもにアンパンを配る話だった。
自著『アンパンマンの遺言』(岩波現代文庫)で次のように書いている。
「正義のための戦いなんてどこにもないのだ 正義はある日 突然反転する
逆転しない正義は献身と愛だ 目の前で餓死しそうな人がいるとすれば その人に 一片のパンを与えること」と。
「自らが傷つくことなしに正義はなしえない」
アンパンマンが自分の顔の一部を与えているのは、自らを傷つけても人を救うという深い意味があったわけだ。