大体の不平・不満は塩分と油分で解決する。
左手でつかんだポテトチップスは、ストレス社会の特効薬であり、そして同時に肥満への案内人でもある。
「ストレス社会の芋」より抜粋。
#ポテトチップス
大体の不平・不満は塩分と油分で解決する。
左手でつかんだポテトチップスは、ストレス社会の特効薬であり、そして同時に肥満への案内人でもある。
「ストレス社会の芋」より抜粋。
#ポテトチップス— アリソン (@arisonjp) June 5, 2017
「ストレス社会の芋」には、慢性的なストレス社会である現代において、進むべき道と生きるための指針を示している。
コンビニエンスストアで購入したポテトチップス。
左脇に置いた袋の中に左手を這わせ、ポテトチップスの質感を感じながら、はかなくて薄いポテトチップスを壊さぬようにゆっくりとつかむ。
口の中で広がる、ほのかな塩分、そして、脳内に広がる油分。
「ああ、これは太る、これは太るよ」
冷静な自分を油分が包み込み、制御を失った左手は再びポテトチップスをつかむ。
「わかっている、わかっているんだ」
左手は再びポテトチップスをつかみ、無意識のままポテトチップスは口へ運ばれていった。
「これが自由」
口の中に広がっていたのは塩分や油分といった類ではなかった。
味でもない、そうか、これが満足感というやつなのか。
脳内にあふれているんじゃない。口の中にあふれているんだ。
自由を手に入れた自分は再び左手を解放した。
いや、今なら開放せずとも自分の意識でポテトチップスをつかむことができる。
そして、僕は。
左脇に置いた袋の中に左手を這わせ、ポテトチップスの質感を感じながら、はかなくて薄いポテトチップスを壊さぬようにゆっくりとつかんだ。
左手でつかんだポテトチップスは、ストレス社会の特効薬であり、そして同時に肥満への案内人でもある。