少しずつ慣れていくことが大切。
100人中、3割の人が自分は高所恐怖症。
治せると思っている人はなんと0%。
高所恐怖症の人は、
「単なる高さにおびえるというよりも、下に空間があるということをイメージさせる状況を怖がる」
場合が多いらしい。
「怖くない!大丈夫!」というもの。“怖い”という感情を抑制すると余計“怖い”と感じる。
心理学の世界で「抑制の逆説効果」などと呼ばれる現象。
感情や思考を抑制しようとすると、かえって増幅させてしまうことがあるらしい。
高所恐怖症の人は、怖い体験をしたり、人から話を聞いたりして、間違った予測図を思い描いてしまう。
高所恐怖症の3人に、つり橋で「怖い」と思った瞬間に、
これからその恐怖心はどうなると思うか尋ねたところ、
「恐怖が高まって最後はどうにかなってしまう」と返答。
ありもしない恐怖をどんどん予想し、事実とはかけ離れた結末を思い描いてしまったため、
その場に立っていられなくなったらしい。
専門家に聞いてみると、「怖いままで逃げ出してしまうと、ますます悪化してしまうこともある」から注意。
実は、恐怖はいつまでも続くのではなく、ある一定の時間を過ぎると下がり始める。
その場に居続ければ、いずれその状況でも大丈夫だという体験(OK体験)ができる。
心を閉じない:
怖くないと言い聞かせたり、他のことに熱中したりしていると、OK体験は訪れない。
実際に恐怖を体験することがとても大切。
恐怖にのみこまれない:
頭の中が恐怖でいっぱいになってしまってもOK体験は訪れない。
ある程度の冷静さを保てるレベルの高さや場所を選んでみる。
例えば、つかんでいる手の感覚など、その時の感覚に目を向けると、
恐怖にのみこまれにくくなり、恐怖心が下がるのが早くなる。
家族や友人など、誰かと一緒に行くと、冷静さを保ちやすくなる。
何度も経験して慣れていくのは日常でも当てはまること。
高所恐怖症だけでなく、さまざまな恐怖症も経験を積むことで克服できそう。
誰も教えてくれなかった!高所恐怖症のナゾ ためしてガッテン – NHK
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20071212.html