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ヘイトウイルス 世にも奇妙な物語

ヘイトウイルスは面白いテーマを扱っていたので興味津々だったけど、
ラストがヘチョイ展開でがっかりした。
#世にも奇妙な物語

【ネタばれ】
世にも奇妙な物語 2012年 秋の特別編
脚本・原作 うめざわしゅん「ユートピアズ」

【あらすじ】
連鎖する人間の憎しみの原因は「ヘイトウイルス」と名づけられた。
とある研究者がそのヘイトウイルスを死滅させるワクチンの開発に成功した。
地球上から争いは無くなり、人類はユートピアを手に入れていた。

ある日、ユートピア保全機構のサエキマコトは、
いつものようにヘイトウイルスに侵された患者を治す作業に取り掛かっていた。
被害者は2人のサラリーマン。金銭トラブルを巡り殴り合いになっていた。
1人は目をつぶされ、1人は松葉杖。
しかしワクチンが投与されると2人の憎しみは無くなり、互いに抱き合って和解した。

そんな中、ある殺人の一報。被害者は、サエキの妻。
犯人はクリタハジメという青年。

クリタは数年前にサエキの娘を殺した犯人であった。
彼はサエキによるワクチン投与を希望して来た。

しかし、クリタに会ってみると彼は笑ってサエキを挑発する。
反省の色が見られないクリタに憎しみを抱くサエキ。

実は、彼もかつてヘイトウイルスに感染していた。
娘を目の前で殺されたことに憎しみを抱き、
クリタを刺そうとするが、その時にクリタの母がクリタをかばう。
サエキは結果としてクリタの母を殺してしまう。
だが、その時はヘイトウイルスのワクチンにより、互いに和解した。

しかし妻までも殺されたことに再び憎しみを覚え、サエキはクリタに襲い掛かる。
すぐに2人とも研究員に取り押さえられる。
だがサエキは逃げ出し、さらに強いワクチンがあるという部屋へと駆け込んでいく。

そこにはワクチンは無く、1冊のノートが置いてあった。
「ヘイトウイルス」というものは実際には存在せず、
憎しみをウイルスによるものとすることで、
ユートピアを作り上げるという一連の計画が書いてあった。

そこに所長が入ってくる。
所長はサエキに理性のみで憎しみに打ち勝ってクリタを許し抱き合えたなら、
「元の生活へと戻す」と言った。
暗示によって得たユートピア。
理性だけで憎しみのない世界ができるのか。

数時間後、サエキはクリタと対面する。
机の上には2本のナイフ。
サエキは握手をすることができたが抱き合うことはできない。

葛藤の末サエキは思わず手にとってクリタを刺そうとする。
しかし、理性に打ち勝ったサエキは条件に従いクリタと抱き合う。

憎しみに打ち勝ったと喜ぶサエキ。
その時クリタはサエキの腹部をナイフで刺す。

クリタの母を殺された憎しみは消えていなかった。
それに対しサエキも、妻と娘を殺された憎しみをクリタにぶつける。

腹から血を流しながらもクリタを刺そうとするが、
研究員に取り押さえられ、どこかへ連れて行かれる二人。

「片方が理性に勝つだけでは解決できない」という所長。

【感想】
憎しみをなくすという重いテーマを扱って、
「暗示ではなく理性で憎しみを解決する」という解決策を出しておきながら、
結局、無理だったというへちょい展開でがっかりした。
後味も悪い。
世にも奇妙な物語だからこういう終わり方なんだろうけど、
尻切れトンボみたいで納得いかない。

世にも納得いかない物語だった。

About arison

大都会岡山の南部にある玉野市生まれ。 大都会岡山のIT会社(目標は大都会No.1)でコンピュータとお客を相手に日夜格闘中。 関東出張中はグルメブログ。 基本的に遊び人のおっさん。 ライフハックとガンダム好き。ギガフロート玉野を浸透中。

06. 10月 2012 by arison
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