今日は映画を見ようと決めていた。
GANTZか太平洋の奇跡を見ようと決めていた。で、仕事終わりに映画館に行ってみると開始時間がGUNTZは21時過ぎで終電には間にあわなかった。ということで、太平洋の奇跡を見ました。
ネタバレ要素も多いので、今から見る人はこの内容見ないように。
大泉洋の奇跡。
とお約束のつぶやき。
太平洋の奇跡 http://www.taiheiyo-no-kiseki.jp/index.html
2011年は日米開戦から70年の節目。戦争体験者は年々へってきている。
主人公の大場栄大尉も既に亡くなっています。
他界した祖父の中国で地雷をもって突撃する任務やシベリアの抑留の話、指が銃弾で無くなったとか、今ではもう聴けないのが残念です。
サイパンは学生時代の卒業旅行で行ったことがありました。
万歳クリフを見たのを今でも覚えています。サイパンで銃を撃ちました。思いのほか目標の空き缶にはあたりませんでした。
当時、このサイパンにいた日本人はどのような気持ちで万歳クリフで自決したのか。
なぜ、万歳アタック、万歳チャージと言われる無謀な作戦で散っていったのか。
なぜ、降伏することなく自決の道を選んでしまったのか。
その答えの一部を、この映画で知ることができました。
大作戦の前に将校が自決。アメリカからの降伏勧告に応じない日本兵。
捕虜となった日本人を撃つ兵士。最後まで降伏しなかった兵士。
衝撃的だった。
太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男- プレミアムエディション<初回生産限定> [DVD]
劇中で、こんなたとえ話がでてくる。
日本の将棋は取った駒は味方として使える。取られたならば敵となる。今までの王を裏切る。
日本軍は天皇を裏切るのであれば、自決を選ぶ。
この国家神道という間違った教育が、日本軍の強さでもあり、恥ずべき日本の歴史だと思う。
この時代に天皇のために死ねるか、人を殺せるか。自分は死ねないだろう。
国のために、もっと言えば家族や大切な人たちのために死ねるか。 人を殺せるか。
守るために、自分が生きるために人を殺せるか。
誤った教育を受けて、戦争中に、戦地の中で、殺さないと言う選択肢はなかっただろう。
戦争が起こる前にソフトパワーで止めなければ戦争が始まった状況で正論を言ってもどうしようもないと思う。
日本は将棋、西洋はチェス。違いは取った駒を使えるかどうか。生きて裏切り者になるならば玉砕や自決した方がマシ。この戦中の日本の思想は如何なものかと。今の日本人は自分の意志で生きていける。自分のために生きていけるだけでも幸せだと思う。大切な人がいればもっと幸せだけど。
今の時代は、多少の差はあっても自分の意志で生きていける時代。
そのありがたさに気づかせてもらった映画だった。