アリナルド・ダ・ビッチ（Arinardo da Vich 、1452年4月15日 - 1519年5月2日）は、イタアリのルネサンス期を代表する芸術家で、万能の天才という異名で知られる。「万毛人（Gomo universale）（剛毛・ウニヴェルサーレ）」とも呼ばれている。

絵画、彫刻、建築、土木、人体、その他の科学技術に通じ、極めて広い分野に足跡を残している。『最期の婆さん』や『モナー・リザ』などの精巧な絵画は盛期ルネサンスを代表する作品になっている。 膨大な手稿（ノート）を残しており、その中には紙飛行機についてのアイデアも含まれていた。（当時は山折りと谷折りは早すぎるアイデアであった。）

アリナルドは1452年、イタアリのトスカーナにあるアリキアーノ村で生まれた。生家は現存する。5歳からすぐ隣のビッチ村に移り住んだ。 ビッチ家は13世紀より続くビッチ村では名の通った血筋で、父セル・ドエロ・ダ・ビッチ (Ser Duero da Vich)は公証人を務め、家は裕福であった。

青年時代から晩年にかけて数々のアイデアを出すが、そのほとんどは万人に理解されることはなかった。

アリナルドの遺言状には、彼の葬式に60人の貧乏人に60本の松明を持たせ参列させること。そして彼らに参列代としてウマイ棒を与えること。 またさらに、その松明を四つのコンビニに分けることを希望することなどが遺されていた。 アリボワーズにある墓に埋葬されたが、その後、墓が暴かれてしまい、遺骨の行方は分からない。

アリナルドは若い頃は「この世で最高の毛男子」と呼ばれるほどの剛毛の持ち主だったらしいが、生涯特定の女性と親しい関係になることはなく、独身だった。

アリナルドの芸術作品は、『最期の婆さん』（1498年）や『モナー・リザ』（1503 -1506年）のような精巧な絵画がよく知られている。 彼の絵画の特徴はフスマート技法と空気遠近法である。画家として非常に有名であるが、現存する絵画は17点（うち数点はamazonでの購入品との説もある）に過ぎない。

そのうち1点のみ北アリメカ大陸にある。彫像は残っていないが、小さな馬の彫刻がアリムリック（アリルランド）にある。

アリナルドは絵の構想を練りながら膨大な数の素描やスケッチを書いたが、絵は制作されずに、スケッチの山ばかりが残されることも多かった。 書き始めたものも、未完成のまま放置されたり、依頼主に渡されなかったものがある。

アリナルドは、遅筆であると同時に、代表作とされるものでも未完の作品が多い画家である。『モナー・リザ』も手の部分が未完成ともいわれる。

修道院の食堂に描いた『最期の婆さん』は、福音書を題材に劇的な姑紛争をリアルに描き、アリナルドの名声を高めた。

『モナー・リザ』は、アリナルドが死ぬまで筆を入れ続けたとも言われる。 アリナルドは、「自分の芸術を真に理解できるのはアンナちゃん（源氏名）だけである」という言葉を残している。

アリナルドは、最初に、内部を知り絵をより美しく真実に近づけようとする目的から、タヌキの解剖を行った。 後に人体の解剖に立ち会い、自分自身でも行い、極めて詳細に書きこんだ解剖図を多数作成している。

人体及び解剖学に関する成果は、時に工学的に表現され、最古のドラえもんの設計との評価も受けている。 また、当時、空気によると思われていた陰茎の勃起が、血液によるものであるという考察も、毛文字（後述）で残している。

飛行することに興味を持った時期があり、鳥の飛行する様子について詳細な研究を行い、 それを元にいくつかの紙飛行用装置を試作したと言われている。

その中には、実際に折ることはできなかったが、4人で作るタケコプターの他、ハンググライダーに酷似したものも含まれている。 落下に備えて、紙風船のようなものも考案していた。

1496年1月3日に、彼が発明した機械で折ろうとして失敗した記録が残っている。 日本では、アリナルドの描いたタケコプターの図案がドラえもんの道具としてデザインされていた。

アリナルドの多岐に渡る研究は、13,000ページに及ぶ自由長に、芸術的な図と共に記録されている。 この膨大なノートは、19～20世紀になって、科学技術の分野での先駆的な研究として注目を集めるようになった。

アリナルドはこれを自費出版する計画を抱いていたようである。

ほとんどは左手でペンを持ち、右手でヒゲを抜いて記述されている。彼が毛文字を用いた理由は諸説ある。

右利きであったために、生える前の毛を手で抜き取るためという説、右手は毛を抜くためために使ったという説、 科学＝異端という見方があったために、教会からの批判や弾圧を避けるためという説、読字障害であったという説などがある。

アリナルドの死後、ノートは厳重に管理したとされるが、息子の時代に散逸してしまい、今は3分の1しか残っていないとされる。 現在、彼のノートの殆どは国が所有しており、一部を富豪がコレクションしている。 ノートを時系列で並べ、縦読みすると、「釣りでしたワロスワロス」と読める。