緯度経度DMS/DEG変換ツール『latlon』

はじめに

緯度経度について学ぶ機会がありました。
緯度経度には、DMS表記(※DMM形式)とDEG表記(注 他にもあります)があることを知りました。
そこで、それぞれの変換アルゴリズムを知ったので、DMS/DEGを変換する処理を angular.js の勉強も兼ねて作成してみました。
御託はいいので、さっそくDMS/DEG変換を使いたい人は こちら
緯度経度について学びたい人は、このまま読み進めてください。

緯度経度について

緯度は英語で latitude で、省略形として lat 。
経度は英語で longitude で、省略形として lon (lng) 。
緯度経度を表示する際にDMS表記(※DMM形式)とDEG表記があります。

表記DMS (Degree Minute Second)DEG (Degree)
説明

緯度経度を度分秒(60進数)を使って表す。
緯度の範囲は 南緯90° 〜 0 〜 北緯90°
経度の範囲は 西経180° 〜0〜 東経180°
 ※人間よりの表記

緯度経度を10進数の度のみを使って表す。
緯度の範囲は -90°〜0〜 +90°
経度の範囲は -180°〜0〜 +180°
 ※システムよりの表記

例1)玉野市役所

北緯 34度29分30秒996
34°29'30.996" N

東経133度56分45秒553
133°56'45.553" E

  34.491943

 133.945987

例2)サンパウロ

南緯 23度33分1秒87
23°33'1.87" S

西経 46度37分59秒913
46°37'59.913" W

  -23.5505199

 -46.6333094

 ※DMM形式は、度(Degree)・分(Minute)の2つの数値で表記する方法です。DMS形式の秒を分に換算し、小数点以下の数値で表します。
 ※例1は北緯と東経のサンプル値として、ギガフロート玉野の中心地の玉野市役所。
 ※例2は南緯と西経のサンプル値として、ブラジルのサンパウロ。
 ※サンプルの値は正確な位置を保証するものではありません。

 ※地球の裏側、つまり180°対極に位置する場所を「対蹠地(たいせきち)」といいます。
 自分がいる場所の対蹠地を表示してくれるWebサイトがあります。
 ANTIPODES MAP:アンティポード・マップ
 https://www.antipodesmap.com/

 ANTIPODEとは「対立物、正反対の物」の意味。

※玉野市役所の裏側(というより、日本全土の裏側)は南米ウルグアイの東部の海になります。


変換アルゴリズム

【DMS⇒DEG計算】

【例】「133度 56分 45.553秒」を10進数に変換する。

     
  1. 「度」はそのまま⇒133
  2.  
  3. 「分」を60で割る⇒56 ÷ 60⇒0.933…
  4.  
  5. 「秒」を3,600で割る⇒45.553 ÷ 60 ÷ 60⇒0.0126…
  6.  
  7. 計算結果を足す。
 133 + ( 56 ÷ 60 ) + ( 45.653 ÷ 60 ÷ 60 )
 133 + 0.933 + 0.0126 ≒ 133.945987

【DEG⇒DMS計算】

【例】「133.945987」を 60進数(度・分・秒)に変換する。

     
  1. 度 = 整数のみを取り出す ⇒ 133
  2.  
  3. 分 = 小数点以下を取り出し、60 を掛け、整数部分を取り出す。
        0.945987 × 60 = 56.759220 ⇒ 56
  4.  
  5. 秒 = 分での計算の小数点以下を取り出し、60 を掛ける。 
       0.759220 × 60 = 45.5532
  6.  
  7. 度・分・秒を組み合わせる
  「133度 56分 45.553秒」となる。

緯度経度DMS/DEG形式変換ツール『latlon』

 勉強も兼ねて angular.js を用いて、作成してみました。
 DMS⇒DEG変換、DEG⇒DMS変換を行います。
 ※計算結果およびサンプルの値は正確な位置を保証するものではありません。
 ※DEG⇒DMS変換した際にDMSの値が減ってみえるのは、DEGの値の少数有効数字の桁落ちによるものです。

玉野市役所で試す

値を初期化する

表記DMS (Degree Minute Second)DEG (Degree)
緯度(Latitude )
経度(Longitude)
緯度(Latitude )
経度(Longitude)
変換処理


参考サイト


緯度・経度と測地系について学べます。日本測地系(TKY)⇒日本測地系2000への変換方法も学べます(TKY2JGD)。
 緯度・経度と測地系について アシアルブログ
 http://blog.asial.co.jp/1160

緯度・経度の変換アルゴリズム(DMS表記⇒DEG表記、DEG表記⇒DMS表記)が学べます。
 経緯度の表記変換
 http://www7a.biglobe.ne.jp/~allegory/dms-deg.html

緯度・経度の、10進数と60進数(度分秒)の変換が行えます。
 【みんなの知識 ちょっと便利帳】緯度・経度の、10進数と60進数(度分秒)の変換 - タイプ① 地図連動変換
 https://www.benricho.org/map_latlng_10-60conv/

住所やランドマーク名から経度、緯度、Open Location Codeを検索。
 Geocoding API があり、住所やランドマーク名から経度、緯度を検索してXML形式で返してくれます。
 Geocoding - 住所から緯度経度を検索
 https://www.geocoding.jp/

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2018/05/10
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